尾鷲商工会議所 第一期インターン受入企業パネルディスカッション

尾鷲商工会議所 長期実践型インターンシップ・プログラム 第一期事業報告会
日時:2012年11月2日(金) 14:00〜17:00
会場:三重県立熊野古道センター 映像ホール

 

第2部-2:第一期インターン受入企業責任者によるパネルディスカッション
坂本康之さん(株式会社熊野古道おわせ/店長)
北田真規さん(ホテル季の座/副支配人)
司会:伊東将志(尾鷲商工会議所)

 

プロジェクトについて

北田真規さん(ホテル季の座 副支配人)

北田真規さん(ホテル季の座 副支配人)

北田:季の座では、バーベキューという夏季限定の商品がございまして、このバーベキューコーナーの企画・運営すべてを学生にしていただき、7〜8月の2ヶ月間で1千万円の売上をつくることを目標にしたプロジェクトを学生に提案させていただきました。

 

伊東:季の座のバーベキューハウスについて、過去の実績というのはどうだったんでしょうか?

 

北田:前年までの売上ですと、だいたいバーベキューハウス単体の7〜8月の売上は500万円前後でした。

 

伊東:では、例年500万円の売上を、約200%アップすることにチャレンジしたということですね。

 

北田:そうですね。

 

伊東:では、今度は夢古道さんにお聞きしたいんですけれども、僕が店長をしていた去年までに過去4年間インターン生を受け入れて、今年坂本さんが店長になられてからは始めての受入だったわけですが、まずどういうプロジェクトだったのか、またなぜそのようなプロジェクトにしたのかをお話いただけますか。

 

坂本康之さん(夢古道おわせ 店長)

坂本康之さん(夢古道おわせ 店長)

坂本:夢古道おわせの坂本です。宜しくお願いします。今回、インターン生に与えた課題というのは、夢古道おわせが企画・運営する、全国一斉に行う「100のありがとう風呂」というイベントがありまして、それを今回は敬老の日に全国300件の施設での開催を達成してもらうというプロジェクトを、課題として学生にやっていただきました。

 

伊東:直前の実績はどれくらいあったんでしょうか?

 

坂本:全国一斉では、母の日と敬老の日にやるんですが、今年の母の日で77件、去年の敬老の日で99件でした。

 

伊東:夢古道のプロジェクトでは、300%、3倍を目指せというもので、季の座さんの方は2倍と、いずれもかなり高いハードルだったように思いますが、それを設定する際に、それが達成できるかどうかや、例えば学生を使わなかったとしてもやらなければいけない課題だったりするわけですよね。

 

北田:もともと、ホテル季の座は目の前が海水浴場というロケーションなものですから、夏場がトップシーズンです。昨年3.11以降、若干、宿泊業全体の業績が落ち込んでいて、特にこの地域は昨年の豪雨被害以降、かなり出足が落ち込んでおりまして、夏場の集客についても非常に厳しいものがあった。まぁ、夏の集客、そして売上げを作って行く上でのひとつのポイントとして、バーベキューというのは、どうしてもやっていかなければならない事ではあった、ということです。

 

伊東:では、夢古道さんはどうですか? その300という数字の目標設定について、達成できるかどうかについての手応え感というか、学生を使えばできると思っていたのか、もしくはそこに懸けるというような気持ちがあったんでしょうか。

 

坂本:300件というのは、すごい目標だと思うんですけれども、この数字は、実は春にインターンしていた羽田くんから出て来た数字なんですよ。実際のところ、ここではっきり言うと、僕は300件という数字は無理だと思っていました。150件くらいかな、と思っていたんですけど、やはり主旨としては、熊野古道の森を守るために、間伐材を使うということを目標にしたわけです。それで、羽田君はそれを逆算してくれたんですね。森を守るためには300件くらいは達成しないといけないという意見だったと思うんですけど、でもやっぱり、300件というのはきつい目標ですね(笑)。

 

伊東:なるほど(笑)。とは言うものの、僕は東京でこのふたりのプロジェクトを持って学生の前でお話をさせていただいたんですね。地域ベンチャー留学というもののフェアーがありまして、その時に、学生達の前に、このふたつのプロジェクトを掲げたわけです。

一方は、この夏限定、リゾートホテルのバーベキューハウスで売上一千万円達成、というプロジェクト。もうひとつは地域の森林を守るため、いわゆる世界遺産熊野古道の森を守るために、100のありがとう風呂という企画がやられている。この企画を全国の300件のお店で同時開催しようじゃないか、というプロジェクト。このふたつのプロジェクトを出させていただいたわけですけれども、本当にたくさんの応募者に来ていただきました。

特にバーベキューハウスで1000万売上げの方は次から次へとお問い合わせをいただいて、もうキリがないから止めた、というくらい人気のプロジェクトでした。

なので、プロジェクトの設計というのは、すごく分かりやすさも必要ですし、本当に見ず知らずの、縁もゆかりも無い学生がくるわけですから、非常に興味をひかれるものでなければダメだという事ですよね。

 

尾鷲の皆さんには申し訳ないですが、そもそも尾鷲という地域そのものを知らないという子ばかりで、有名企業というわけでもないこのふたつのプロジェクトになぜ学生たちが殺到したのかというと、そういう分かりやすさということと、プロジェクトの背景にあるものというのは、地域であったり、中小企業であったり、そういうチャレンジであったということが言えるんじゃないかなと思います。

ですから今も次のプロジェクトを設計させていただいていますが、非常に重要視しているのは、そういう分かりやすさとチャレンジする姿勢というのが出て来るかどうか、というところです。

 

インターン生の印象

伊東:まぁ、その結果、それぞれに2名の学生が来たわけですけれども、まずは季の座さんから、その学生たちを見て、どういう印象でしたでしょうか。

 

report_com04北田:季の座には、東京から早稲田の…さっき後ろ姿のカッコいい写真が写っていた(笑)…瀧本くんという男の子が。そしてもう一名は、今もまだインターンシップの期間が続いているんですが、名古屋から嵯峨崎さんという女の子の2名を受入れさせていただきました。

 

あのー、瀧本くん。先ほどの写真にもありましたように、あんな感じの子です(笑)

まぁ、大学生自体に接する機会というのはあまりないですし、特に彼は2年生だったので、まだまだ年齢的にも若いと。先ほどの伊東さんの話にもあったように、「僕は失敗したことないんです」というタイプの子だったので…まぁ、面白かったですけどね(笑)。彼の「躓きたいです。壁にぶち当たりたいです」という要望には100パーセントお答えできたかなと思いますね(笑)。壁にぶつかって、崖から落ちて、その上から石を投げるという感じです(笑)。

ただ、まぁ、中間モニタリングであったり、終了のモニタリングというのを踏まえていきまして、まず驚いたというか、まぁ今の子たちはそうなのかもしれませんが、「こんにちは」「ありがとうございます」という言葉がまず言えないんですね。挨拶ですね。これはまぁ、初っ端から伊東さんにえらく怒られたと聞いてるんですけれども(笑)。できる・できないというよりは、その必要性であったり、コミュニケーションの大切さがわからないという感じだったんですね。

仕事をしていく中で、当然そういう言葉や感謝の気持ちを伝えるということがないと、自分の仕事が前に進んでいかないということも、プロジェクトの中で覚えたことでしょうし、そういう意味でも彼はすごく成長できたのかな、というところです。

 

ホテル季の座のインターン生、嵯峨崎さん(左)&瀧本くん(右)と、スタッフの南田さん

ホテル季の座のインターン生、嵯峨崎さん(左)&瀧本くん(右)と、スタッフの南田さん

もうひとりの嵯峨崎さんは、最初はG-netの名古屋の説明会でお会いさせていただいたんですけれども、彼女はすごく印象的だったのは、G-netの説明会で、先ほどの写真にもあったんですけれども一番前に座って、始めから終わりまで、じーっと話を聞いておりまして、エントリーシートをいただいたときも、私も彼女のことを覚えていましたし、すごく印象に残る女の子でしたね。

 

伊東:季の座さんは、本当にたくさんエントリーを頂いて、ふるいにかけるような状態だったんですけれども、嵯峨崎さんの場合は、一番最初に出会った子が来た、ということですよね。そして、東京からもう一名、瀧本くんが来て、2名を受け入れたと。

 

北田:そうですね。プロジェクトとしては、この2名と、この写真に写っている季の座の既存の正社員スタッフで、1年前に新卒で入社しました南田くんの3人のチームで取り組ませていただきました。

 

伊東:ありがとうございました。それでは今度は坂本さんの方から、夢古道のふたりをご紹介いただけますか。

 

夢古道おわせのインターン生、山田さん(左)&竹ノ谷さん(右)とスタッフの一宮さん

夢古道おわせのインターン生、山田さん(左)&竹ノ谷さん(右)とスタッフの一宮さん

坂本:はい。この写真の右側は、早稲田大学2年の竹ノ谷さんで、左は愛知県立大学3年の山田さんです。まずは、竹ノ谷さんが8月4日に来てくれたのかな。竹ノ谷さんは、自分で何でもやるタイプなんですよね。人には何も相談しないで、自分でやってしまうというタイプなんですけれど、終わり頃になるとやっぱり、みんなに相談して、打ち解けるようになってきたということがすごい成長だったと思います。あと、竹ノ谷さんについては、洗濯物も、最初は洗濯機から出して丸まってるのをそのまま干してたんですよ(笑)。それも、最後はちゃんとパンパンしてから干すようになったのは、すごい成長だったと思います(笑)。

山田さんに関しては、ちょっと内気というか、一歩先に踏み出せない感じだったんですね。何かしようとしても、その一歩が出なくて、自分の中で秘めてしまうというタイプなんですけど、それも多少なりは改善されて、成長していったかなという感じがします。

 

伊東:なるほど。まぁ、瀧本くん同様、竹ノ谷さんも早稲田ですが、挫折を知らないふたりだったということですね(笑)。同じようなタイプだったかも知れませんね、そういう意味では。これまですべて自分でやってきたので、基本的には自分で何でもやれると思っているというタイプ。それではいけないということは、ものすごく早い段階で分かって、そこから苦労が続くわけですけれども、やっぱりチームで動くこと、ひとつの事を成し遂げること、というところに、ふたりとしては大変なところがあったのかな、と思うんですけれども。

 

企業の変化

伊東:では、一方で、この4名を受け入れてみて、企業としてはどういった変化が見られたかというところをお話いただけますか。

 

北田:まず、このインターンを受け入れるということ自体が、すごくチャレンジと言いますか、冒頭の伊東さんの話にもあったように、やはり受け入れるという時点で少し会社が進むという風に感じはしましたけれども、同時にこういう地域・地方で、いわゆる有名大学の学生たちが入って来るということ自体がまずないじゃないですか。こういう子たちを受け入れて、自分達が魅力のある会社だな、ここで働きたいなと思ってもらうためには会社に何がいるんだろうということに、本当に真っ正面からぶちあたるというか、本当に改善すべき点と、会社が正面から向かい合うようなインターンだったと思いますね。

 

伊東:はい。坂本さんにもお伺いしたいんですけれど、彼らを受け入れてみて、ご本人もそうだったと思いますけれども、組織そのものが、何らかの変化があったかどうか、お話いただけますか。

 

坂本:やはり学生目線というのは全然違うんですよね。僕らは単純なことだと思っているんだけど、すごい質問とかが帰って来るんですよね。それによってスタッフのモチベーションが上がるという感じですね。あとは、これは僕の反省点なんですけど、やはり最初にスタッフにインターンとはこういうもので、こういう目的で来ているんですよ、ということを、もう少し知らせておけば良かったなと思いました。これはスタッフにとっても、すごく成長に繋がると思うので。

 

伊東:ありがとうございます。おふたりには、インターンフェアの会場にも行っていただいて、200人を前に自分が働いている企業やプロジェクトについて語っていただいたわけですけれども、その時の印象なんかもお話いただけますか。

 

北田:そうですね…。みんなが名前を知っているような有名企業じゃないですし、聞いたこともないような企業に、大学生の間の大事な1ヶ月・2ヶ月という時間を割いてもらうわけなんで、まず僕たちはこんなことをしているんだよ、こう思っているんだよ、という「思い」の部分ですね。気持ちの部分を伝えるというのは、すごく気は使いました。

これは就職にも繋がる部分があると思うんですが、うちにきたらこんなことができるようになるかもしれないという、その先を相手に話してあげるというか、うちにきてこのプロジェクトに取り組んだら、こんなことができるようになるかもしれない、君たちの先に、こう役に立つかもしれないということを伝えるようにはしました。

 

伊東:なるほど。坂本さんはどうですか。始めての体験だったと思うんですけれども。

 

坂本:いやぁ、あの時はアガってしまって、何も言えなかったんですけど(笑)、やっぱり学生の目、すごく意欲のある目、あれに圧倒されましたよね。本当にやる気で来てるという感じがすごくしました。

 

伊東:下手したら負けるという感じですよね。

 

坂本:そうですね。

 

伊東:試されるというか、プレゼンなんかする機会もそう多くないわけで、ああいった大勢の人・学生を前に、逆指名じゃないですけど、そういうことを経験するというのも、やっぱり一つの大きな変化かなと思ったりしますね。あそこに行く前にも、準備をしないといけないですからね。

 

実はこのプログラムが終わってから、いくつかお話を聞いたんですけれども、北田さんからは、学生の成長をサポートするような研修とかはいいんだけど、それじゃなくて、受入企業になる前に研修をしてくれと、まずは受入企業としての志みたいなものだったり、どういう風に対応していったらいいかだったり、どういうことが準備として必要になってくるのかみたいなことの研修をまずやって欲しいというようなことを言われたんですけれども、まぁ、ならではかなと。我々だから、そういったこともできるんじゃないかなと、思います。それは検討していきたいなとは思うんですけれど。

 

尾鷲商工会議所 長期実践型インターンシップ・プログラム 第1期生

尾鷲商工会議所 長期実践型インターンシップ・プログラム 第1期生

プロジェクトの成果

伊東:学生さんたちは優秀なんでしょうし、がんばるんでしょうけれども、それぞれの掲げたミッションそのものが、その後どうなったのかということ。北田さんのところにはまだ嵯峨崎さんが研修中ですけれども、彼らのプロジェクトが実際はどういう結果だったのかというところをお話いただければと思います。

 

北田:結果はですね、8月終わりの時点で600万の売上でした。1000万の目標に対して、600万ということで、まぁ、目標には到達しなかったわけです。ただ、対前年の売上から考えますと、20%の上昇。特に飲料部分の伸びが、だいたい120万くらいの飲料売上が、150万をちょっと越えるくらいなので、50%くらい上がっている。

これは、全体的に、この夏の創客日数というのが、これは伊勢志摩を含めてなんですけれども、海水浴場を持っている宿泊施設というのは、今年の夏、惨憺たるものでございまして、この地域全体としては、下げた状況の中で、売上としてはきちんと上がっているということでは、学生とこのミッションは別として、受け入れた企業としては、成果は十分にあったという認識はしています。

 

坂本:結果としては、今回の敬老の日で、35都道府県で147施設、去年より48件増えたんですね。これまでとは違った目線で見てもらって、企画を上げてもらったんですけど、ひとりは介護施設、ひとりは宿泊施設ということで、季の座さんにも大変お世話になりました。

8月は夢古道が繁忙期で、企画が遅れたのでちょっと進まなかったんですけど、介護施設で21施設、1100枚くらいの入浴木が出たのかな。ホテルの方は、残念ながら今回は取れなかったんですが、インターン修了後もまだ企画は続いていて、これも北田さんにお世話になっています。でも、147件ということは、僕としては上出来だったと思うんですけどね。

 

伊東:お互いに、対前年比で大きく越えたというところは良かったというところですかね。インターンシップ事業と、今回の結果というのを踏まえて、今回は商工会議所の事業ですし、数字で始まったプロジェクトですので、比較的そういった数字の部分をもう少し掘り下げて考えてみたいと思うんですけれども。

対前年比120%という実績、それと、インターンシップ事業をからめたというところに関して、手応えというか、会社全体としての評価というものがありましたら。

 

北田:これは、インターンシップ事業の芯からはぶれるかもしれないですけれど、実際、これまでに500万円という売上を作るのに、アルバイトを含めて、当然人件費がかかってきますよね。今回2名のインターン生を受け入れてそこに投入して、実質売上としては120%の売上だったんですけど、人件費率というのは極端に下がりますので、利益率はものすごく上がる。それは「会社としての立場」では、やはりものすごくメリットになりました。

 特に、アルバイトを800円で雇って接客してもらうよりも彼らの接客の方がストレートに伝わる。「ありがとうございました」という言葉の重さが多分違うんでしょうね。自分たちで企画を立てて、自分たちで売って、自分たちで作り上げている売上に対しての「ありがとう」という感謝の言葉の重みが違うのかもしれないんですが。

我々、宿泊施設にはアンケート評価というものがあるんですが、バーベキューハウスについて、とても気持ちのよい接客がありましたというアンケート回答もたくさんありましたし、じゃらんとか楽天といった予約サイトでも当然彼らの接客を受けるお客様がというのがいらっしゃいまして、その口コミ評価の中でも、面白いバーベキューで、とても良かったですという評価をいただきましたので、企業としてのメリットというのは本当に大きかったと思います。

 

伊東:ありがとうございました。坂本さんの方はどうでしょうか。

 

坂本:今回は、介護施設への展開という新しい試みがあったんですが、介護してもらっているお年寄りというのは、介護してくれるスタッフや周りの人に対して感謝している立場なわけじゃないですか。介護されてる側は、普段はあまり「ありがとう」と言われる機会はないわけです。そこで、木を浮かべて「ありがとう」と言われる立場になった時に、すごく嬉しかったんじゃないかなと思うんです。そういう「ありがとう風呂」の思いが、これまでの温浴施設とはまた違ったところに広がっていったということは、夢古道の名前も話題にあげてもらっていると思うんですね。それはすごく、メリットになっていると思います。

 

伊東:なるほど、ありがとうございました。

 

2ヶ月を振り返って

伊東:ここまでお二方にいろいろなお話をお聞きしてきて、メリットはいろいろあったというお話でしたが、とはいえ、始めてのチャレンジだったわけですね。これはちょっと大変だったぞ、というエピソードなどあれば、いくつかお話いただけますか。

 

北田:全部大変でしたけどね(笑)。そうですね、いきなりふたりの大学生を受け入れるわけでして、洗濯の仕方も然り、ごはんも作れないという、まぁ、普段は家に帰るとお母さんがやってくれているというようなことを、自分でするわけですね。始めて一人暮らししました、という子たちなので、生活面も含めて、やはり時間は莫大に使いますよね。夏の間、7月から8月の終わりまで、多分僕の休みは一日も無かったと思うんですけれども…、休みが無かったというか、休みの日でも、彼らを連れて必要な場所に下見に行ったりとか、一緒に調べ者をしたりとかっていうことで、やはり時間的な負担はありました。先ほども少しお話が出ましたけれども、夜中の2時・3時に普通に部屋に入って来て、寝てるのを起こされますからね(笑)。そういう意味ではすごく大変なのかなという思いはありますね。

 

伊東:ありがとうございます。それでは坂本さん、改めてこの2ヶ月間、どんな2ヶ月だったでしょうか。

 

坂本:基本的には、このふたりの世話は、スタッフの一宮くんにやってもらってたんですが、仕事が終わってから、彼は夜ごはんに連れて行ったりしてくれていたようで、まぁ、その経費がちょっとかかったかなと(笑)。

あとは、今回は住まいは関係者宅での下宿をお願いできたので安心だったんですけれども、これまでは住まいを探すときに、女の子ですと周りの環境とかも考えないといけないので、そういうことがやはり大変だと思いますね。

 

伊東:ありがとうございます。いくつかの課題を持ちながらも、他の事業所のみなさんにも検討してもらいたいと思うんですけれども、今後とも色々と経験していただいた中で我々が得るものも多いと思いますので、ぜひまた意見交換させていただきながら、宜しくお願いしたいと思います。どうもありがとうございました。

 

尾鷲商工会議所 第一期インターン受入企業パネルディスカッション