東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(松尾早希子)

尾鷲商工会議所 長期実践型インターンシップ・プログラム 第一期事業報告会
日時:2012年11月2日(金) 14:00〜17:00
会場:三重県立熊野古道センター 映像ホール

 

第3部:東紀州長期インターンシップ経験者(東紀州地域への、I/Uターン者)プレゼンテーション
松尾早希子さん(財団法人紀和町ふるさと公社/石本果樹園にてインターン後、紀和町にIターン)

まつお・さきこ/1987年佐賀県生まれ・25歳。(財)紀和町ふるさと公社社員。名古屋大学法学部在学中(4年時)に、三重県南牟婁郡紀宝町のみかん農家「石本果樹園」にてインターン(2009年5月14日〜8月31日)。2011年4月より(財)紀和町ふるさと公社に就職。

 

熊野地鶏むすめ、紀和町にIターンしました!

東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(松尾早希子)自称…最近ちょっと、いろんな人にも認知してもらってるんですけど…「熊野地鶏むすめ」ということで、熊野地鶏を宣伝・販売しています、紀和町ふるさと公社の松尾と申します。宜しくお願い致します。

 

私は、羽田くんみたいなガツガツした学生じゃなかったんですけど…(笑)。3年間、どっちかというと飲んだくれてたみたいな学生だったんですけど、こういうインターンというのに出会って、こんな場でお話をさせてもらうことになるというのがすごいなと思います。

今は、紀和町ふるさと公社で、熊野地鶏とか、特産品を生産・販売しているんですけれども、もともとはこっちの出身ではなくて、佐賀県の出身です。

 

長期インターンシップへの参加

東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(松尾早希子)まず最初に、インターンシップに出会って、始めたきっかけをお話したいと思います。

私は佐賀県出身で、名古屋大学に進学していたんですけれども、尾鷲からもうちょっと南に行った紀宝町というところに、石本果樹園さんというみかん農家さんがいらっしゃいまして、その方のところに3ヶ月半、3年前くらいにインターンシップをさせていただきました。

法学部だったんですけれども、なんでみかん農家かって驚かれる方が多いんですけども、もともと田舎に生まれて、「地域活性化」とかそういった言葉にはすごく興味があって。大学でも行政学を専攻していましたので、(石本果樹園は)ただのみかん農家じゃなくて、いろんなメディアに出演されて、地域の中でいろんなことを仕掛けられていて、いろんなみかん農家さんがあるなかで、その中でなんとか元気にやっているっていうのは、色んなヒントが得られるんじゃないかなと思って、インターンしたのが最初です。

 

インターンシップで取り組んだこと

東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(松尾早希子)石本さんのところが、ひとつの家族でやってる農家で、1年中みかんが採れるっていうのは、日本で唯一の農家だったので、その強みを活かして、1年中みかんが届くよ、っていうセットを販売するというのを、企画から、営業とか結果検証まで、すべてを3ヶ月半で取り組ませてもらいました。

それが、1年分で5万円のセットだったんですけれども、60セット限定販売をして、全部売り切れましたので、300万円くらいの売り上げになりました。

石本さんのところで、こういう地域の中で、自分の強みを活かして、それを企画にして、お金に変えていくみたいな経験をさせてもらったというのはすごい大きかったんですけれども、やはりそれ以上に、この地域の人たちに支えられて、この地域のひとたちと一緒にいろんなことを作っていくという経験をさせてもらったのが、自分の中で大きかったなと思います。

 

東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(松尾早希子)(写真の)一番左上は、このインターンの集まりで、この地域のために、みんな一生懸命やっているという、その中で事業とか、この地域のことを考えたりとか、そういったことは大学の机の上では全然できないことだったし、実感もわいていなかったことだったので、そういった経験はすごい大きかったなと思います。

右上は紀宝町の農家さんのひとたちの集まりで、後継者不足とかいろんなことに直面しながら、いろんな仕掛けをされているという、そんな場にまぜてもらったりとか、下は、紀宝町の役場の方が、私がブログを更新していたんですけれども、それを見るのがみんなの日課みたいになってて、最後に、お別れのときに、みんな外に出て、お別れで写真撮ろうぜみたいな感じで、みんなにすごく受け入れてもらってたりですとか、インターン終わってからも、これ立花くんのお別れ会か何かだったと思うんですけど、この地域に呼んでもらって、いろんな方と縁が繋がったっていうことが大きかったなと思っています。

 

紀和町ふるさと公社就職へ

東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(松尾早希子)そのあと、大学に戻っていろいろ悩んだんですけれども、やっぱりこの東紀州という地域がすごい好きで、自然とかもそうですし、可能性がすごいいっぱいある地域だなという風に思ったっていうのと、インターンで関わった人たちもですし、本当に一緒に頑張りたいって思える人たちがいたということ…、これ(写真)は、ふるさと公社っていう、今就職しているところの人たちなんですけれども、就職を決める前に1ヶ月くらい、体験とうかアルバイトのようなことをさせてもらった時に、皆さんが「松尾ちゃん、おいでよ」とか、「他のとこ行くなんて言うなよ」みたいな、すごく求めてもらったというか、自分にできることがすごくあるかもっていう風に思えたっていうことが、ここに就職した一番の大きな理由だと思います。

 

熊野・紀和の特産品を全国へ!

東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(松尾早希子)今は、熊野とか紀和の特産品を全国へということで、企画営業的な事をして発信しています。

熊野ならではの地域性っていうのは、やっぱり、この中に元々住んでいた人とはちょっと違う視点で多分見えてると思うんですけども、それを情報発信するのは大事だなと思っているのと、色んな、例えば伊東さんの関係で、地域で勉強会みたいなものを毎月させてもらったりしてるんですけれども、そういった中とかでも、インターンで関わった人たちとかも、一緒に仕事をさせてもらえるような、そういうチャンスをくださるような方とか、企画のアイデアを下さる方にすごく支えられて、仕事をさせてもらってるなと思っています。

 

Iターン就職をしてみて

東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(松尾早希子) 東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(松尾早希子)就職をしてみて、たくさんの友達とか、すごいいっぱいうちに遊びに来てくれてるんですけど、みんな帰って、ほんと楽しかったって言って、またほんとに絶対来てくれてますし、やっぱりこの地域の魅力はすごい大きいなと。それから、やりがいもありますし、すごくありがたい環境だなと思っています。

ただ、自分にできることとか、役割に悩む事もあります。特に、税金で動いている会社なので、私が仕事をするだけでも税金がかかっているという中で、よそから来た自分がどう役に立てるのか、みたいなところも結構悩んだりするんですけれども、やっぱりすごく多くの方に支えていただいたりしながら、地域に受け入れてもらっているなということを感じながら、やっています。

 

ということで、熊野地鶏むすめとして、これからも頑張りますので、どうぞご指導のほど宜しくお願いします。

ご清聴ありがとうございました。