東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(氏原翔平)

尾鷲商工会議所 長期実践型インターンシップ・プログラム 第一期事業報告会
日時:2012年11月2日(金) 14:00〜17:00
会場:三重県立熊野古道センター 映像ホール

 

第3部:東紀州長期インターンシップ経験者(東紀州地域への、I/Uターン者)プレゼンテーション
氏原翔平さん(名城大学4年生/みなぐち養鶏ほかにてインターンを経験、2013年4月より紀北町にUターン予定)

うじはら・しょうへい/1991年三重県生まれ・21歳。名城大学経済学部産業社会学科4年生。3年時に、三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区島原の養鶏農場・物販施設「卵の郷工房(みなぐち養鶏、ベーカリーTE&TE)」にてインターン(2011年8月1日〜2011年9月20日)。2013年4月より紀北町にUターンし、ホテル季の座に就職予定。

 

田舎へUターン

氏原翔平さん(名城大学4年生)

氏原翔平さん(名城大学4年生)

みなさん、こんにちは。名城大学の氏原翔平です。

僕は、尾鷲の隣町の、自身の地元である紀北町というところでインターンシップをしました。

インターンをした理由というのは、何か自分が変わりたいとか、そういったものではなくて、大学のゼミで石川県の産業と観光について調べていて、何か自分のまちについて全然知らないんじゃないかな、って思って、インターンをしました。

 

東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(氏原翔平)紀北町という町は、高校も、大学もなくて、3人にひとり以上が高齢者っていう、過疎化と高齢化が問題になっている地域のひとつです。

そんな町で、「自分が生まれ育ったまちに貢献できる会社でありたい」と言っている源口社長がいて、この社長のもとでインターンをしたら、もっと地域と知り合えるんじゃないかなと思って、インターンをしました。

 

インターンシップ・プロジェクト

みなぐち養鶏のこだわり卵。手でつまめます!

みなぐち養鶏のこだわり卵。手でつまめます!

これが、みなぐち養鶏の卵です。社長が手でつまめるって言ったんで、インターンが終わってから、家でつまんで写真を撮りました(笑)。

 

ベーカリーTE&TE(てとて)

ベーカリーTE&TE(てとて)

僕がインターンをする数ヶ月前にオープンしたのが、ベーカリーTE&TE(てとて)というパン屋さんです。先ほど見せた卵を使ったカスタードクリームを使用したパンなど、たくさんのパンがありました。

 

東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(氏原翔平)しかし、パンフレットというものがなくて、デザインの能力がある社員が2名ほどいたんですけど、他の仕事の分担で忙しくて、できていないとう現状があって、自分は、インターンのプロジェクトとして、パンフレットづくりをしました。

 

東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(氏原翔平)インターンにきて、パンフレットづくりを始めるなかで、何つくっていいんだろうって、最初からいきなり壁にぶちあたって、何を書いていいかもわからずにやっていました。そういう時に、源口社長が「何でもやってみやなわからんでな〜」っていう言葉をよく言っていたのを聞いて、何か考えてるばっかりで、行動に移せてないんじゃないかな、って思いました。

 

東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(氏原翔平)そこから、パン屋の方の店舗に立って、お客さんがどういった情報を知りたいのかなどを聞いたりしました。それで、完成したのがこちらのパンフレットで、裏にはメニュー表だったり、焼き上がり時間なんかが書いてあります。

残りのインターンの期間で、源口養鶏全体のパンフレットを作りました。

 

インターンシップ修了後も、地域のために活動を継続

東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(氏原翔平) 東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(氏原翔平) 東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(氏原翔平)このふたつのパンフレットを作って、あっという間に1ヶ月半のインターンシップは終わってしまったんですけど、もっと源口養鶏や地元のために何かしたいという思いから、名古屋で営業をしました。

 

名古屋での営業というのは、作ったパンフレットを置いてもらえるところを探しに行きました。最初は色んなところに飛び込みで行ったんですけど、だいたいの所は話は聞いてくれるんですけど、知らない地域のパンフレットをなかなか置いてくれなかったんですが、何度も足を運んだり、紀北町のパンフレットと一緒に持って行ったりすることで、結果的に5件のお店でパンフレットを置いてもらうことができました。これは「桜通りカフェ」っていうところなんですけど、オープンする前から交渉に行っていました。

 

インターン仲間や、初めて会った人にもパンフレットを渡して、今度来てって言ったりしていました。

アパートに住んでいた時に、新聞のセールスとかで来る人にも、自分のパンフレットを渡して、来て下さいっていう話をしたり(笑)。水道を直しにきたおじさんにも言って、実際それで来てくれた人も居たんで、結構良かったな、って思ってます(笑)。

 

そういう活動をしていたら、日産とのコラボで、フランスパンを150本と卵を250パック買っていただいて、日産のフェアーで配っていただいたりしました。

また、三重県の物産展での定期販売とかにも繋がりました。

 

インターンを通じて、インターン先だったり、地域の人と出会って、田舎でも、小さい企業でも、いきいきと楽しく働けるんじゃないかなということに気付きました。

 

Uターン就職へ

東紀州長期インターンシップ経験者プレゼンテーション(氏原翔平)

紀北町の夏の風物詩『燈籠祭』の大燈籠づくりに参加!

紀北町の夏の風物詩『燈籠祭』の大燈籠づくりに参加!

それで、来年4月からは、こちらに来ているホテル季の座さんに就職します。

就職が決まってからも、地元の友達とかと話してると、「地元好きなんやけど、帰りたいけど…」っていう人がいても、実際には外の地域で就職してしまうっていう現状があるから、もっと地元でも楽しく働けるっていうことを知ってもらいたいし、インターンを通じて、長年住んできた地域でも、全然知らないことだったり、当たり前で気付かなかった魅力とかがたくさんあったので、そういったものも、地域の人にも知ってもらいたいなと思いました。

 

これは、先ほどの立花さんの資料の中にもあったんですけど、今年の燈籠祭に参加したり、地域のイベントとかにも積極的に参加しています。

現在は、岐阜のNPO法人G-netで大学生と地域の魅力ある企業を結びつけるような採用支援のインターンシップをやっています。

 

こういった、地域で活躍する方々のように自分も今後、活躍していきたいと思っています。

ご清聴ありがとうございました。