第二期受入企業紹介:中村建設株式会社

●募集中のプロジェクト

ズバリ、CI[コーポレートアイデンティティ]は?(中村建設株式会社)

 

中村レイさん

中村レイさん

尾鷲商工会議所 第二期インターンシップ・プログラムの受入企業のひとつ、中村建設株式会社は、NPO法人ア・ピース・オブ・コスモスの活動にも参加しておられます。

 

中村建設の代表取締役社長である中村レイさんは、同NPO法人の代表も勤められ、地域貢献事業に勢力的に取り組まれている、パワフルで魅力的な女性です。

あらゆる分野の知識が豊富で、お話を聞かせていただくとその引き出しの多さに圧倒されると共に、日々の活動への全力投球の姿勢と思いにとても感銘を受けました。

 

国道42号線沿い・馬越峠登山口付近に植えられたアジサイ

国道42号線沿い・馬越峠登山口付近に植えられたアジサイ

そんな中村さんは、平成7年にNPOの前身となるボランティア団体「ア・ピース・オブ・コスモス」を発足され、松阪から那智大社までの国道42号線と311号線をアジサイ街道にする、という取り組みを始められます。

当初植えた約1000本もの苗は、その半数近くが鹿害に遭い、山間部をアジサイ街道化するという計画は実現できなかったそうですが、その後も継続的にアジサイの手入れを続けられ、現在もシーズンになると国道42号線を走るドライバーや、馬越峠や八鬼山峠を歩く古道客たちの目を楽しませています。

 

この長年の活動に対して、昨年末には「風景街道年間優秀活動賞」を受賞され、先日授賞式がありました。

1月9日付け中日新聞に記事が掲載されていましたのでご紹介します。

 

中日新聞2013年1月9日号 くろしお版より

中日新聞2013年1月9日号 くろしお版より

 

関連ページ

●中部地方初の風景街道 年間優秀活動賞が決定!

http://www.cbr.mlit.go.jp/kisya/2012/12/1205.html

●日本風景街道「伊勢熊野みち」

http://www.cbr.mlit.go.jp/road/chubu-fukei/route/01.html

 

また、同じく昨年には、中村建設のある尾鷲市三木里町の林道を整備した「尾鷲コーポラティブフォレスト」で2012グッドデザイン賞も受賞されました。

 

尾鷲コーポラティブフォレスト内にあるログハウス。
ネイティブアメリカンのログ工法を参考に、ディレクターを勤めた東京大学の羽藤英二准教授が設計され、地域住民やボランティアの方々と一緒に杉の間伐材でセルフビルドしたのだそう。
レイさん曰く「ヘンゼルとグレーテルの世界でしょう?」とのこと。まさに!

尾鷲コーポラティブフォレスト内にあるログハウス。
ネイティブアメリカンのログ工法を参考に、ディレクターを勤めた東京大学の羽藤英二准教授が設計され、地域住民やボランティアの方々と一緒に杉の間伐材でセルフビルドしたのだそう。
レイさん曰く「ヘンゼルとグレーテルの世界でしょう?」とのこと。まさに!

 

ログハウスの天井は、こんなに複雑に組まれているんです!

ログハウスの天井は、こんなに複雑に組まれているんです!

円形の土場。ここで音楽イベントや流星観察会をやったら、ものすごく気持ちいいだろうなぁ〜〜〜、と、見学させて頂きながら妄想しておりました…。

美しく整備された円形の土場。ここでコンサートや流星観察イベントをやったら、ものすごく気持ちいいだろうなぁ〜〜〜、と、見学させて頂きながら妄想しておりました…。

三木里町は、尾鷲市街から熊野古道・八鬼山峠を越えた所にある小さな集落ですが、とても美しい砂浜があり、夏には海水浴客で賑わう町です。

一方で、リアス式海岸と山に囲まれた、非常に津波に弱い地理的条件という、尾鷲を含めた東紀州地域の海岸沿いの集落が同様に持つ悩みを抱えています。
また、多雨で知られる尾鷲では、大雨の度に作業道が崩れるなど、森林管理も大変です。またこの地域には、大雨による道路封鎖で集落が陸の孤島化してしまうという問題もあり、特にここ10年ほどの間にも、豪雨による水没や土砂崩れなどの大きな被害を受けています。

 

「尾鷲コーポラティブフォレスト」は、これらの課題解決の一歩として、「激しい降雨に耐えうる尾鷲式作業道規格を開発・整備」すると共に、海岸沿いから高速道路のインター予定地に近い高台までをつなぎ、避難経路としても利用できるように計画されました。

 

以下、計画の概要を引用します。

 

国内有数の多雨地域である三重県尾鷲市、中でも三木里町は前面をリアス式海岸の賀田湾、背後を熊野古道の難所で知られた険しい山々に囲まれ、津波に対して極めて脆弱な地理的条件を有している。本プロジェクトは、激しい降雨に耐えうる尾鷲式作業道規格を開発・整備することにより持続的な地域集約型林業への途を拓くと同時に、人工林を地域の防災拠点として捉え整備したところに特徴がある。作業道によって臨海集落から高台山間部をつなぐ避難経路を補完し、災害時に物流拠点となる土場整備や、間伐材を用いた集会・備蓄小屋を地域住民のセルフビルドで建設することにより、津波に備えた「事前復興まちづくり」モデルとなる森づくりを実現した。

(2012グッドデザイン賞 受賞対象紹介ページより)

 

●詳しくは…2012グッドデザイン賞 受賞対象紹介ページ
林道(作業道)・土場・休憩施設 [尾鷲コーポラティブフォレスト]
http://www.g-mark.org/award/describe/39427

 

さて、こんな活動をしておられる中村レイさんの元で取り組むインターンシップは、災害時の道路の陥落や土砂崩れなどの現場に真っ先に駆けつけ、東海地区No.1の技術力を持つエンジニアによる神業的オペレーションによって数々の難しい復旧作業をこなしてきた中村建設の事業を学び、そのCI計画と広報戦略を担う、というもの。

この春、中村建設で「究極のソーシャルビジネス」を学んでみませんか?

 

●募集中のプロジェクト

ズバリ、CI[コーポレートアイデンティティ]は?(中村建設株式会社)